最新情報

正田病院からのお知らせ

院長’S コラム Vol.8 「自然災害と病院の機能   ~災害時に病院が求められる役割~」

コラム
自然災害と病院の機能   ~災害時に病院が求められる役割~

みなさんこんにちは。院長の熊野です。

今回は、いつ起こるか予測がつかない災害時に、病院はどのような役割を担っていくべきかを、書いてみたいと思います。

2024年元旦に発生した能登半島地震は記憶に新しいですが、日本では過去にも1997年の阪神大震災、2011年の東日本大震災など大きな自然災害が発生し、毎年どこかのエリアで住民の生活が脅かされる災害が起きています。


最近では、南海トラフ地震の発生が起こるのではないかとの報道が盛んにされています。

万が一、当地域で自然災害が発生した場合、医療機関に求められる役割はどのようなものがあるのでしょうか。

日本には776の災害拠点病院があります。このうち群馬県では17カ所、高崎・安中地区では高崎総合医療センターと日高病院の2カ所が指定されています。
当然災害時には上記の拠点病院を中心に通常とは違う診療体制で災害医療が展開されていくことが想定されます。

しかし、災害が広範囲になると拠点病院だけでの医療提供では済まなくなります。当院のような小規模病院でも災害時の対応が求められ、各病院は災害発生時にどのように診療を継続すべきかの計画(BCP)を作成しています。

例えば電気や水道といったライフラインに影響が出た場合や、道路が寸断された場合、近隣の医療機関から患者受け入れの要請があった場合や逆に当院から患者を他施設へ搬送しなくてはいけない場合など、様々な場面を想定し計画を立てておかなければいけません。

災害の規模や発生場所・時間により想定通りにことが進むことはまずあり得ませんが、常日頃からそのようなシミュレーションを行っていくことで、万が一の対応とスタッフの意識向上が図れると思っています。

当院には普段患者さんやスタッフが利用する駐車場があります。幹線道路から近く、碓氷川から高さもあり浸水などのリスクも低く、軽症患者さんの初期対応や、病院周辺の地域の方々の避難エリアとなり得る可能性も考慮し、普段から様々な準備を進めています。

日本全国、自然災害のリスクがない場所はもはやないと言えるでしょう。

何も起こっていないときにこそ、何か起こった場合に何ができるのか、何をすべきなのか、
地域のインフラの一つである病院においても、優先順位を考えながら準備と想定をしておく必要があると思っています。

お問い合わせ

電話でのお問い合わせ
027-382-1123月~金曜日 9:00~12:00、14:00~17:30
土曜日 9:00~12:00
メールでのお問い合わせ
お問い合わせフォーム

Pagetop