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正田病院からのお知らせ
院長’S コラム Vol.4 2024.10.28
コラムかかりつけ医とは?
「かかりつけ医」という言葉を一度は目にしたことがあるかと思います。
定期的に受診している、家から近い、健康相談をする、など様々な定義
があると思いますが、皆さんはどのようなイメージを持っていらっしゃる
でしょうか。
厚生労働省によると、かかりつけ医の定義は「身近な地域における日常的
な医療の提供や健康管理に関する相談等を行う機能」とされています。
つまり、「身近で」「日常的」な医療を受ける施設ということになります。
専門性の高い医療を行う医療機関(高次医療機関といいます)は、仮に自宅から近い場所にあってもかかりつけ医にはなりません。
日本は患者さん自身が受診する医療機関を自由に決められるフリーアクセスであったのですが、最近では医療機関の機能分化を進める手段として、高次医療機関への紹介状のない受診に関しては高い初診料(選定療養費)をとることが多くなっています。
医療機関を受診する側としては、自宅に近い場所すべての検査や治療が出来ることは利便性が高いことになりますが、医療の高度化・細分化が進み、常にマンパワーが不足している医療機関の多い現在は、すべての方が専門性の高い医療を自由に受けられなくなっていると言わざるを得ません。
かかりつけ医は、日常の診療の中で生活により近い部分での医療的管理を行い、専門医の診療を適切なタイミングで引き継ぐ役割を担っています。
病院の規模の大小で検査機器やスタッフ数は違いますが、それぞれにその役割があるということです。
よく「大きい病院で調べてもらった方が安心」という声を聞くことがあります。
しかし、事前情報もなく診断や治療方針が決まっていない患者さんが混雑する大病院を受診することで、病院側にも患者さん側にもどれだけ大きな負担になるか、ということを是非想像してみてください。
まずは心配な症状をかかりつけ医に相談をする、夜間休日で対応が難しい場合には救急対応を行っている医療機関(この場合も高次医療機関が担当しているところが難しいところですが)で、という受診される方の認識を持っていただくことが、今後の地域の医療崩壊を来さないための大切な要素だと思っています。
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