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正田病院からのお知らせ

院長’S コラム Vol.3 2024.10.7

コラム
便秘の習慣は危ない!

今回は便秘について書いてみたいと思います。

便が出にくい(すっきり出ない)、排便の回数・頻度が少ないという症状
の方は意外にも多くいらっしゃいます。

お話を聞いてみると1週間も便が出てない、という方もいらっしゃいます。

便秘症(正式には慢性便秘症といいます)は比較的女性に多く、
腸の働きが低下しがちな高齢者では頻度が徐々に上がる傾向にあります。

便秘症に対しては、緩下剤(主に酸化マグネシウム)を中心に、まずは便の性状を緩くして便が出てきやすくしたり、腸管の運動を促進して便の排泄量を増やすことを目指します。

最近ではたまった宿便をいっぺんに出すような「刺激性の下剤」は腸管の負担を考慮し、なるべく控えています。

治療としては便の性状を柔らかくし、腸管の運動を穏やかに促進して、自然な排便に近づけていくことを治療の中心に据えることが多いです。

便秘症を放置すると、腸管内に便塊が多量に滞留し、腸の動きがさらに低下してしまいます。

徐々に腸管が拡張し、便秘症が原因で腸管が破裂(※穿孔:穴が空くこと)し、緊急手術が必要となることもあり、腹膜炎を併発して重症化することが必至です。

破裂するまでには至らなくても、強い腹痛で救急搬送になったり、食事が取れなくなったりすることもあり、決して放置していい病態ではありません。

最近便がすっきり出ない
便が出にくくなった
便が細くなった
下痢と便秘を繰り返す

などの症状の場合は、排便について受診を相談していただく必要があると思います。

当院では腹部症状や排便状況の確認を行い、画像検査や必要に応じて内視鏡検査で大腸の状態を確認しながら、排便の不具合・ご心配な点についてわかりやすく、丁寧な診察を行っております。

便秘についてのご相談はいつでも受け付けておりますので、受診をご検討ください。

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